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日本製旅客機MRJが初飛行!3つの世界初!他の飛行機との違いは?

2015年11月11日、名古屋空港で半世紀ぶりの国産旅客機「MRJ」が初飛行しました。

日本人が開発した飛行機が飛ぶっていうのは日本人の誇りじゃないかなと思います。

そんな日本の技術が集結し世界へと羽ばたくMRJの裏には40年にも及ぶ空白期間がありました。

今回は日本初の国産ジェット旅客機「MRJ」とは何か?他の飛行機とは違う3つの世界初をご紹介します。

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日本製旅客機MRJとは


MRJは国産プロペラ機「YS-11」以来、およそ半世紀ぶりとなる国産旅客機として2008年に開発がスタートしました。

2014年には1号機が完成して作業は順調に進んでいると思われていたんですが、部品調達の遅れなどによって5回も初飛行が延期されて当初の計画よりも4年以上も遅れてしまいました。

それでも少しずつ計画は進んでいき2015年11月11日の初飛行では見事大空に羽ばたきました。

さて、そもそも「MRJ」とは何の略なのか?

街の若者はモーニングラストジャパンと言っていましたが^^; そうではありません。

(M)三菱(R)リージョナル(J)ジェットの略です。

リージョナルとは「地域の」という意味です。

地域と地域を結ぶ小型のジェット機というのが「RJ」リージョナルジェットなんですね。

なので座席数は92席でバス2台分なのでジェット機としてはかなり小型です。

MRJと他の飛行機との大きさの比較

他の飛行機とくらべるとその小ささがよくわかります。

そして値段を比べてみると

  • ボーイング787 約255億円
  • エアバスA380 約529億円
  • MRJ90 約58億円

大きさに比例して値段は変わってくるのですがそれにしても安いですよね。

小さい機体は燃料があまり入らないので飛行距離が短くなります。

沖縄の石垣島を例に取るといままで滑走路が短くて小さい飛行機しか停まれませんでした。

なので羽田からだと必ず沖縄本島経由で乗り換えないと行けなかったんですが、近年滑走路の距離を伸ばしたことで大きな飛行機も停まれるようになり、羽田からの直行便ができました。

だからMRJはそんなに飛べないんじゃないかと思うかもしれませんが、意外な事に札幌から那覇まで約2000km飛べるそうなんです。

これだと羽田からなら日本全国どこでも直行便で行けますね^^

しかも滑走路も短くてもすむので地方の小さな空港でも停まれて、本当にどこでも行ける地方と地方を結ぶ飛行機ということです。

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「MRJ」3つの世界初


日本の技術を結集したMRJは3つの世界初があります。

超低燃費MRJのエンジンは独特な形をしていてすごいんです。

それにより従来のエンジンより20%の軽量化に成功し超低燃費を実現しています。

どのくらいすごいかといいますと、ジャンボ機は離陸してから安定飛行に入るまで約15分かかります。

その15分の間に使う燃料でMRJは東京の羽田と大阪の伊丹を4往復弱できてしまうと言うんですから、すごく燃費がいいですね。

超クリーン
大気汚染で問題になっているのはNOx(窒素酸化物)とCO(一酸化炭素)です。

飛行機もこれらの物質を出していますがMRJは大幅な削減に成功しました。

MRJはNOx(窒素酸化物)を50%削減co(一酸化炭素)を70%削減した超クリーン飛行機なんです。

超静か
飛行機と言えば騒音問題がつきものです。

この騒音の問題で伊丹空港では反対運動がずっと続いてました。

MRJは騒音を40%も削減した超静かな飛行機です。

こうしてみると日本の技術力の高さが改めて実感できますよね。

ギヤードターボファンエンジン


MRJはギヤードターボファンエンジンという新型のエンジンを搭載しています。

簡単に説明すると飛行機はタービンを回してファンを動かして飛んでいます。

従来のエンジンはこのタービンとファンが一緒に動いています。

例えるならギアなし自転車をこいでる感じです。

それをタービンとファンの間にギアを入れて両方が理想的な回転数で動かせるようになりました。

例えるならギア付き自転車でスピード出したい時に段数を変えて走る感じです。

自転車ならギア付きの方がはるかに楽ですよね?

MRJはそのようにして「超低燃費」「超クリーン」「超静か」を実現しているわけです。

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運航開始はいつから


今日が初飛行なのでこれからしばらくは試験飛行が続きますが、いつから運航開始するのか気になるところです。

もうすでに運航開始を決めている航空会社もあるようでMRJの発注もしているそうです。

運航開始予定
  • ANA 2017年4月~6月 25機発注
  • JAL 2021年 32機発注

もう2年後にはMRJに乗れちゃうんですよ^^

JALも2021年から運行を予定しているのでこれからどんどんMRJを利用する航空会社は増えていくと思います。

そうするとどの区間運行されるか運賃はどれくらいなのか気になるところではありますが、運輸政策研究所客員研究員の橋本安男さんはこう言っています。

採算が取れるのが前提になるが大きな空港を経由せずに地方から地方に直接行ける便が増えるのではないかということです。

それと運賃は小さい飛行機は1席当たりのコストが高いのでLCCくらいまでは安くはならないが、燃費がいいので多少は安くなるのではないかと考えているそうです。

空白の40年


MRJは国産機としては半世紀ぶり、国産ジェット機としては初になるんですが、開発までには非常に困難な道のりでした。

冒頭でも言いましたがMRJ開発の裏には40年にも及ぶ空白期間、苦難の歴史というものがあります。

零戦(零式艦上戦闘機)というと敗戦というイメージがありますが日本の飛行機はかつて世界最強といわれるほど高性能でした。

しかし敗戦後はGHQが同じことを繰り返してはいけないということで、航空機の研究や実験を許可しないとして日本の航空機開発が禁止されました。

そしてその日本の技術力は高度成長期に車やテレビや冷蔵庫などの家電に向かい、日本の技術力が世界を席巻しました。

その後に日本での航空機の開発が許可されて1964年に「YS-11」という飛行機を作りましたが、採算が取れずに1973年に生産が終了してしまったわけです。

そこから空白の40年が始まったというわけです。




これからは日本だけでなく世界にもMRJを売り出していくようですがアメリカで小さな飛行機の需要があるのかと疑問に思いましたが、心配はいらないようです。

アメリカは約7割がリージョナルジェット専用の空港のようです。

大型空港は小さい飛行機も兼用できますが、RJ専用の空港はRJのみ利用できるので期待できそうですね。

もうすでに407機が世界から受注がきていて今後20年、2034年までには5000機は需要が見込めるといわれています。

これから先、世界中でMRJに乗れる時代がきっと来ると思うので今から楽しみですね^^

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